もし、購入したスーパーコピー商品が税関で輸入の差し止めをされたらどうしたらいいでしょうか。
多くの場合、税関からの通知書でその事実を知ることになると思いますが、できることは限られています。
以下に詳しく解説していきます。
購入サイトで用意された補償を利用する
まずは、購入したサイトに連絡することが先決です。
購入サイトの利用案内に税関差止め時の対応が書かれている場合は、そちらを確認しましょう。
サポート態勢が整っているサイトであれば、すぐに対応してくれます。
基本的には
- 同じ商品を再発送
- 商品代金の返金
のどちらかになることが多いかと思います。
同じ商品を再発送
購入商品を再度、発送してもらえます。
追加料金なしで再度商品を用意してもらえるので、かなり手厚い補償といえるでしょう。
多くの販売サイトが再発送による補償を行っています。
ただし、また同じ日数分待たなければならないということと、再発送商品も差し止めのリスクは変わらないという点がデメリットと言えます。
追加料金なしで、再度新しい商品を発送してもらえる。
▼デメリット
・再送に時間がかかる。サイトによるが約1週間~3週間。
・同じ住所に送付する場合、再び輸入の差し止めをされる可能性がある。
商品代金の返金(要注意)
管理人は調査のために何度か全額返金を要求したことがありますが、いまのところ全額返金に応じてくれたサイトは皆無です。
運営側からの回答で多かった理由としてまとめると、
「全額返金すると、こちらも発送費用・商品仕入れ代金分まるまる赤字になる。
あなたもリスクがあるのを承知で購入しているはずなので、こちらが全責任を負うことはできない。」
なるほど。たしかに言いたいことは分かります。
しかし、こちらも再発送はもう怖いから返金してほしいと食い下がります。
「それなら一部返金ならできるよ。」
お互い痛み分けで手を打とうということです。
金額はサイトによりますが、おおよそ購入金額の三分の一か、良ければ半額です。
商品価格次第ですが販売者は損していないというのは明白です。
しかし、このような提案があればまだ良心的で、
そもそも対応してくれないところも多く、あまりにしつこいと返信が返ってこなくなります。(中国あるあるです)
心配な場合は購入前に確認しておくとよいでしょう。お店の利用案内に明記してある場合もあります。
コピー商品を購入するということは、大きなリスクを伴うという勉強ができる
▼デメリット
商品が手に入らない上に、お金も返ってこない。
※個人的には返金要求は悪手です。再発送してもらった方が無難でしょう。
【奥の手】自分で税関から通関させる方法
税関から輸入が差し止められた際、受取人のもとへ「認定手続き開始通知」という書面が届きます。
これが届いたなら商品は税関にて押さえられたという証です。
さて、この書面の内容を以下に要約します。
- あなた宛ての荷物が輸入禁止物に該当しました
- この商標の権利者はこちらです(ブランド運営会社の情報が記載)
- この荷物は日本へ持ち込むことは禁止されています
- もし、この件で争うつもりなら、期限内に意見書を提出してね
- 提出がない場合は、この荷物は没収して廃棄しますよ
おそらく初めて受け取った時はギョッとするかもしれません。
ですが、決してあなたが犯罪者として認定されたとかではないので安心してください。
この通知が届いた時点では商品は没収されたわけではありません。
ということなので、この時点では保留中ということになります。
販売サイトの再発送を利用せずに差止貨物を通関させるには、この書面に書いてある通りに意見書の提出する必要があります。
そしてこちらの意見書に対する形で、権利者(ブランド側)からも意見書が提出されます。
双方の主張が出揃ったところで税関での審議が行われることとなります。
税関はあくまで中立、公平な立場ですので、法律に則って 権利侵害に該当するか否かを判断するまでです。
個人の利用目的でのこのような商品の輸入は違法ではないため、意見書の提出により通関される可能性は大いにあります。
販売サイトの補償に頼らず、自分で商品を通関させたい場合はトライしてみるとよいでしょう。
意見書の書き方や通関までの詳しい解説は別記事にまとめています。
興味のある方は参考にしてください。
まとめ
ブランドスーパーコピー商品を海外から購入する以上、税関で輸入を差し止められるリスクは常にあります。
万が一に備えて、対応がしっかりしているお店を選ぶことが重要です。
優良なサイトであれば、しっかりとした対応で荷物の再発送や通関のアドバイスをしてくれます。
- 全額返金はほとんどの場合応じてくれません。交渉できて一部返金です。
- 再発送の補償があれば、そちらを希望するようにしましょう。
また、パニックのあまり、サイト運営者に噛みつくような態度は控えた方がよいでしょう。
日本の商売気質とは全く違うため、お客様=神様は通用しません。最悪の場合、音信不通になってしまうケースもあります。
ただし、へりくだる必要もありませんのでこちらの意見はしっかりと伝えるようにしましょう。
担当者は日本人ではないことがほとんどなので、遠回りに言っても察してくれません。
- 差止商品を意見書の提出により取り戻すことも可能
管理人の場合、最近は全てこの方法で通関しています。
購入したお店に相談すれば、意見書による取り戻しに協力してくれるところも多いです。
コピー商品を購入した時点でリスクを負っていることを認識し、商品が差し止められた場合も慌てずに行動しましょう。